猫に限らずですが、動物をペットとして飼う以上飼い主の責任として最低限のしつけは必要になります。悪いことをしたのを見つけて怒るだけでは猫は覚えません。
どうやってしつけたらいいのか、今回は猫にしつけておきたい事としつけ方をご紹介します。
この記事の内容
爪とぎのしつけ
猫は爪をとぐ習性があります。これは習性で行っていることなのでしつけてやめさせることはできません。
では、どうやってしつけたらいいのでしょうか?
猫はどうして爪とぎをするの?
猫は爪を整えるお手入れとして爪とぎを行います。整えるという目的以外にもそこが自分の場所だと誇示するためのマーキングの為に行っている場合もあります。マーキングの場合、爪痕だけでなく肉球周辺から出るフェロモンをこすりつけています。
爪とぎ器を用意してあげる
しつけてやめさせることができないからといって、どこでも爪とぎされては困ってしまいます。ですので、市販されている爪とぎ器を用意してそこでだけ爪をとぐようにしつけていく必要があります。
市販されている爪とぎ器には大きく分けて「カーペット」「木製」「段ボール」「縄」の4タイプあり、形状は様々です。市販のものだけでなくても、使い古したカーペットやマットの切れ端などでも猫が気に入れば問題はありません。もし、猫が爪とぎ場以外の場所で爪をとごうとしてるのを見かけたら大声などを出して一度その行動をやめさせたうえで、用意した爪とぎ場に連れて行くようにしてください。
猫が気に入った材質の爪とぎ器であれば、そこで爪をとぐようになるはずです。
最初はうまくいかないかもしれませんが、根気よく続けることが重要です。
マメに猫の爪を切ってあげると家や家具をボロボロにされることは減ると思います。
食事のしつけ
人間が普段食べているものでも猫にとって危険な食べ物はたくさんあります。そのため、基本的に猫に人間の食べ物を与えないようにしてください。
(関連記事:猫にとっては危険!?絶対に与えちゃダメな食べ物8種)
猫は自分が食べて大丈夫なのかどうかまで判断できません、人間に対しておねだりをしてきたりしますがあげてはいけません。
また、猫はいい匂いがしたら食べてしまいますので猫が届くところに食べ物を置かないよう心掛ける必要があります。
トイレのしつけ
家の中で飼うペットに対するしつけで真っ先にやりたいトイレのしつけ。猫に限って言えばトイレのしつけはそんなに難しくありません。母猫や先住猫がいない場合は猫がトイレに行きたいときに出すトイレサインを見逃さずトイレに連れて行けばすぐに覚えることができます。すぐにトイレを覚えるかどうかは猫にとって快適なトイレを用意できるかどうかが重要になります。
(関連記事:心配しなくても大丈夫!猫は意外と簡単にトイレを覚える?)
噛み癖をやめさせるしつけ
加減をしらない子猫が本気で噛んでくるという場合があります。歩いている飼い主の足にじゃれてきて興奮してきて噛みついてきたり、狩猟本能が原因で噛みついてくると言われています。もし噛まれたら大きな声を出してください。子猫でも本気で噛まれたら意外と痛いので反射的にペシッと叩いてしまいそうですが、叩いたりしても改善されませんので注意が必要です。
お出かけ時に使うケージへ入るしつけ
検診や動物病院につれていくときに使うキャリーバッグやケージの中に入らせるしつけです。狭い空間ですので嫌がる猫も多いですが、無理強いしてしまうと不安や不快感、ストレスになり余計にケージに入るのを嫌がってしまいます。普段から生活空間にケージを置いておいていつでも猫が出入りできるようにしたり、おもちゃを入れておいてあげたりして猫にキャリーバッグやケージに慣れさせる必要があります。
我が家の猫はキャリーバッグが好きすぎて姿が見えなくて探すとその中でお昼寝していたりします。
猫の叱り方
猫のしつけの方法は、猫が悪いことをした時に大きな声で、短い言葉(「やめて!」や「ダメ!」など)を使うのが効果的です。言葉を使わなくても一瞬猫を驚かせることでその行動をやめさせることができます。叩いてやめさせるようなことはせず、音などを使い一瞬驚かせる方法でしつけてください。
また、悪いことをしてしまった後で叱っても猫は何故怒られているのか理解できません。悪いことをした瞬間にすぐに叱る必要があります。
まとめ
犬と違いあまりしつけというイメージがない猫ですが、きちんとした方法でしつけを行えば爪とぎにしてもトイレにしてもきちんと覚えることができます。しつけで悪いことをしたときに叱るだけでなくちゃんとできたらおやつなど、ご褒美をあげて褒めてあげてくださいね。









